島根半島・宍道湖中海ジオパークのジオツアーの魅力

「島根半島・宍道湖中海ジオパークのジオツアーの魅力」というタイトルでのシンポジウムが開催されます。

日時・場所は、以下のとおり。

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ジオパークと言えば、先日松江市島根町加賀にある、ビジターセンターに行ってみた。訪れるのは10回目くらいですが、冬季は加賀の潜戸の遊覧船がお休みで、それに伴い(?)レストランもお休みで、そのためビジターセンターを訪れるひとが本当に少ないのだそうです。

「何か魅力がないとなぁ」って昨年、ビジターセンターがオープンしたときに書いたアンケートを思い出した。

ビジターセンターのある島根町と言えば、昔からメノウの産地として知られています。海岸の桂島でいまでも観察できますが、その多くはすでに採取されてしまっていて、残ったものが保護されています。

私の大学の先輩のH氏などはそのあたりを研究し、多くのサンプルを持ち帰っていたと思います。ですが、研究でそこまでのサンプルはいらないかな?(笑)

その頃の教授ももう退官されて、おそらく、研究サンプルはすでに廃棄されたのだと思います。もし、それが残っていれば、それをビジターセンターで展示できれば・・・なんて思うのです。


ビジターセンターにはモニターにつながった偏光顕微鏡があります。このステージの上には、島根大学名誉教授の澤田先生の薄片が載せてあるのですが、最近は電源が入っていないことが多く、尋ねてみると、壊れているのだとか?

そんなバカな。

実際に、スイッチを入れて調整してみたらちゃんと機能します。壊れていません。大丈夫!どうやら使い方がよくわからないのかな。


ビジターセンターについてもよい情報がありました。

これまで、大芦までだったバスが、加賀のビジターセンターまでくるようになったとか。

春になったら、何か「魅力」を発掘し、訪れる人が増えることを願っています。

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春がくる

我が家の庭の梅の花もようやく咲き始めました。この冬、西日本は暖かかったので、至るところで梅は咲いていて、もう満開を迎える木もあるくらいです。

日当たりの悪いわが家の庭の梅は遅い方なのですが、ようやく咲き始めました。


あともう少しで本当に暖かい季節になりますね。そんなことを思うこの季節が一番いいのかもしれません。もう2・3ヶ月もすればこんな景色になります。

この写真の別ショットは以前記事にしています。

この写真の元記事。

元の記事では、モノクロ写真でしたが、早稲田大学のモノクロ、カラー変換をしたものです。でも、この早稲田さんの生成する画像は小さいので、それを元写真にうまく合成することでこの写真になりました。

今年はまたモノクロフィルム写真を撮りたいと思っています。

大根島第二溶岩トンネル

大根島は島根県東部の中海に浮かぶ島で、松江市街、鳥取県境港から橋や堤防道路を利用していくことができます。松江市内の枕木山からの遠景はこのような感じです。島は玄武岩の溶岩で出来ており、標高は最高で中央の大塚山の42mです。とても平坦で緩やかな起伏の地形で、農地がとても多くてそんな景色を楽しむのもよいところです。

この島はおよそ19万年前、現在よりも海水準の低かった時代に陸上噴火した火山が、その後の海水面上昇で島になったもので、溶岩は中海一帯に広がっていると言われています。

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枕木山からみた大根島(島根地質百選より)

溶岩トンネルはこの島の3ヶ所にあるらしいのですが、見学できるのは2ヶ所、第一溶岩トンネル(幽鬼洞;国の特別天然記念物)と第二溶岩トンネルです(竜渓洞;国の天然記念物)。しかし、第一溶岩トンネルは安全面や地下水位の問題などで、見学できるのは年に数回に限られており、普段見学できるのは第二溶岩トンネルのほうです。

この第二溶岩トンネルは、昭和8年(1933年)道路工事に伴い発見されたもので、約100mほど長さがあると言われていますが、岩盤の崩落などの危険から、見学できるのは入り口付近に限られています。

溶岩トンネル

第二溶岩トンネルの形状(島根地質百選より)

気温は年間通じて14度前後、入り口付近には苔などもみられますが、奥の方は真っ暗で、放線菌などの菌類がみられるだけの内部環境です。島根地質百選からの引用で紹介します。

○貴重な生物環境
大根島の溶岩トンネルには、洞窟の環境に適応した貴重な生物も観察されます。溶岩トンネルの天井を埋めつくすように広がった放線菌、キョウトメクラヨコエビ、イワタメクラチビゴミムシなど多くの世界的にも珍しい生物が棲息しています。

トンネルの入り口は、こんな感じです。普段は鎖がかけられ、施錠されています。

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第二溶岩トンネルの入口の様子(島根地質百選より)

この先が地下への階段になっていて数メートル下ると、そこは自然にできたトンネルの底です。

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地衣類と苔に被われた通路で地下に降ります

次の写真は、神溜りと呼ばれる円形に近い形状で、床面には同心円状の岩盤の起伏のみられるところです。

この溶岩トンネルが出来るもとになった玄武岩溶岩の火山の火口と考えられているところです。

見学はその手前の屋根のあるところからです。小さな石が落下しても危険なのでということです。

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神溜りと呼ばれる空間。火道(溶岩の吹き出してきた場所)と考えられるところ

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右奥は神溜り、安全のため屋根が設置されています。右端の緑が見えるのが入口

そして、吹き出した溶岩の流れた痕跡がトンネル底近くに残されています。

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溶岩の流れた痕跡を示す「線」。神溜りから穴の奥の方に向かって溶岩は流れたと考えられている

この写真はみけの棚と呼ばれるあたりの写真です。

そして、トンネルはさらに奥につながっていて、十分人が通れる高さもあるのですが、次の写真のように立ち入りが規制されています。

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入口からみて左側の洞窟の奥方向。看板の先は危険なため立ち入りが制限されている

落盤の可能性があるからですが、この中にいるときに地震があればとても危険です。すぐに強化された屋根の下に避難しなければなりません。

立ち入り禁止区域は暗く見えにくいのですが、こんな感じです。底面に転がっている石は、天井から落ちたものだそうです。

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立ち入り禁止区域の状況。洞窟は奥まで続いているが、底面に落石が多くみられ、落盤の危険があるという

小さな生き物もいました。キョウトメクラヨコエビですが、小さすぎて写真には撮れませんでした。上の写真にもみられるように、底面の低いところには水が溜まっていて、その中を小さな色白のヨコエビが時々みつかります。

天井には短いつららのような起伏がたくさんみられます。これは「つらら石」と呼ばれ、溶岩トンネルが出来た際にまだ溶けていた溶岩が垂れ下がった痕跡です。

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天井にみられる「つらら石」。溶けた溶岩の垂れた痕跡。鍾乳洞などとは違ってこれが成長することはない。19万年前そのまま

溶岩トンネルがどのようにして出来るのかが分からないとこれまでの説明のイメージがわかないと思います。

でき方

溶岩トンネルの出来るメカニズム(島根地質百選より)

玄武岩の溶岩は極めて流動性が高いもののため流れてきた溶岩は冷えて固まりはじめた「殻」の部分を残して内部だけさらに流れ去ってトンネルを形成すると考えられています。

この天井のまだ固まっていない溶岩がつらら石となります。

天井には、光に反射して銀色に輝く部分があります。これは白い放線菌に水滴がついて銀色に光って見えているのです。キョウトメクラヨコエビのような洞窟の中の生き物の食糧と考えられています。

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白く光って見えるのが放線菌

第一溶岩トンネルには放線菌でできた大きな「ハート」がありますが、またの機会に紹介します。

昨日の見学会の様子です。

昨日は松江市内の某NPO法人の皆さんとともに見学させていただきました。

この溶岩トンネルは貴重な生物がいる関係で、厳重に管理されており、見学には事前の申し込みが必要です。申し込み先は以下のとおりです。

JR 松江駅より自家用車で 30 分です。(駐車場あります)
*溶岩トンネルを見学するにはふるさと案内人の門脇和也さんに連絡し、事前の予約が必要です。
連絡先:TEL/FAX:0852-76-2397・E-mail:kadosa291111@gmail.com

関連情報

島根地質百選

 

大根島へ

今日は大根島第2溶岩トンネル見学に行きました(2019年1月30日に全国版でテレビ放送されたそうです)。

大根島は島根県東部の中海の真ん中の島ですが、現在は架橋され、鳥取県境港市、島根県松江市から自家用車でいくことができます。境港市から渡る橋は「べた踏み坂」として有名な江島大橋です。

溶岩トンネルについてはまた別にまとめるつもりですが、帰りに大根島の海岸(弁天島;波入親水公園)を散策した様子を書きます。

大根島は約19万年前に噴出した玄武岩によってできたものです。
当時は現在よりも海水準が低かったために、火山島ではなく、陸上火山として噴出したものです。溶岩は広く中海一帯に広がっているそうですが、多くは水面下であたかも火山島のように見えます。

海岸には不思議なリング状の岩礁がみられますが、数年前に執筆した島根地質百選の文章を引用すると、

「また、弁天島の南東の海岸には、海水面すれすれのところに円形の岩礁がみられます(写真)。
これは、溶岩が火山ガスなどの圧力でドーム状に盛り上がる「テュムラス」と呼ばれる火山地形が侵食されたものと考えられています。波が穏やかなときには、岩礁づたいに行って観察することもできます。」

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テュムラス。海は中海。背景に山陰の霊峰大山が見えます。

盛り上がったドームが後に侵食されたという説と、侵食ではなく陥没したという説があります。

弁天島の海岸には玄武岩の柱状節理がみられます。柱状節理は、弁天島の真ん中から放射状に外側に傾斜しており、弁天島自体がテュムラスであることが考えられます。

美しい海岸です。

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玄武岩の柱状節理。石が積んであるように見えますが自然の造形です。

柱状節理は溶岩の冷却する際にできた割れ目です。溶岩の表面に対して直交する方向に発達し、側面は柱のように長く、表面は五角形や六角形をしています。均質なものが表面から冷え固まることで生じます。

写真にみられるように、岩にはたくさんの小さな穴がみられます。これは、発泡した溶岩からガスが抜けた跡です。

大根島は小さな島ですが、ここではこうした火山岩や火山地形などの観察、溶岩トンネル(溶岩隧道)の見学もできます。

溶岩トンネルを見学するにはふるさと案内人の門脇和也さんに連絡し、事前の予約が必要です。
連絡先: TEL/FAX:0852-76-2397
E-mail:kadosa291111@gmail.com

 

次回は、その「第2溶岩トンネル」を紹介します。

化石のレプリカ作り(試行)

化石のレプリカ作りを簡単にできないか?と思って挑戦してみたのが、スズ(錫)を使ってのレプリカ作りです。

簡単にするために紙粘土を型に使用しましたが、これは先日の松江少年少女発明クラブの活動を参考にしてのことです。

形のはっきりしたものがやりやすそうなので、元になる化石は古浦層のコササヒメタニシ(Bellamya kosasana)を使用します。

 

紙粘土の塊にこれを押し付けて型をとりますが、化石をよく濡らさないと粘土がくっついて上手く行きません。

濡らした化石を押し付け、化石を外して残った「型」にスズを流し込みます。

スズはネットで販売しています。1キロが4000円前後。それを鉄製の小さな器で溶かして流し込みます。プリンをつくる器によいものがありました。

流し込んだあとはこういう感じですが、熱がなかなかとれません。

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使用したもの:紙粘土、スズ、プリンのカップ、プライヤー

【注意】

固まったからと言って触らないように、火傷をします。完全に冷めてから型を外しましょう。(手を近づけるだけで熱が伝わってきますから、今朝は冷めるまでに30分くらいかかりました。)

型を外すと一応化石の形になっていました。しかし、3個作ったのだけど内2個は形がはっきりしません。紙粘土で型を作るのは意外に難しいようです。ただ、スズはまた溶かしてやり直せるので、次はもう少し工夫したいと思います。

 

一番形のよいものを実際の化石をみながら多少ヤスリで削ったりして形を整えてとりあえず完成としました。

 

小さいけれども、石よりも重いので、ずっしりと存在感があります。何かのイベントでやろうと思うと火傷の危険性があるのが問題です。それと、もう少し型の部分を工夫して、「簡易に」そして「確実に」行う方法を考えなくてはならないようです。


追記:ルーターで多少修正したり、失敗したのを作り直したりしました。それと、形のはっきりしたものをと、小さな水晶を型にしてみました。

いろいろな形はつくれますが、なかなか思うようになりません。紙粘土で型をとるというのに無理があるのかもしれません。

こんなこともあるのです

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リコーWG-40W(Caplioで撮影)

会社で使用しているリコーのWG-40W。現場などハードな場面で活躍する「本格防水、耐衝撃、防塵、防寒」が売りのコンパクトカメラですが、センサーに塵が付着したのか、決まったところに大きな影が写るようになりました。こんなこともあるんだなぁって驚いています。

rimg1323これは修理に出すしかありません。ということで、市内のショップへ保証書持参で行ってきます。

ちなみに、私は同じリコーのCaplio G4 wideというコンパクトカメラを使っています。2003 9月19日発売のですから、もう15年以上前のカメラです。画素数も有効画素数324万画素ということで、詳細ではなく見劣りもしますが現役バリバリで頑張っています。


追記:メモリーカードの出し入れ、充電ケーブルの使用時など埃の入る場面があるそうです。どんなに野外で強くても、蓋を開ける際には細心の注意が必要ということです。

修理依頼してきました。


追記:修理業者から連絡があり、センサーが汚れていない。確認のため画像を送ってほしいとのこと。しかし、送る方法はカメラ店にSDカードで持ち込んで欲しいとのこと。う〜ん。

  1. なぜ解体する前に現象を確認しないのか?
  2. 修理依頼書にはメールアドレスも書き込んだはず。なぜ、今時SDカードなのか?

などと思っても仕方ないので、SDカードを届けに行きました。カメラ店の店員さんと仲良くなれそうです(笑)

 

 

頁岩

粘土などの泥の堆積物。

島根県東部の新第三紀中新世の川合・久利層にみられる頁岩は黒っぽい岩石で、水に浸したり、乾かしたりを繰り返すと、やがて小さく割れてバラバラになってしまいます。

川合層の頁岩

長いほうで約3cmあります

この頁岩は泥が固まったものですが、一般に泥岩は、長石と加水雲母、粘土鉱物(イライト、スメクタイト)、よりな利、わずかに石英なども含みます。

薄片をつくり、偏光顕微鏡で観察すると鉱物は微細でなかなか判別ができないほどです。白っぽく輝く小さな柱状に見えるのは雲母や粘土鉱物です。堆積面方向(画面左上から右下方向)に配列しているように見えます。

Thin section of Shale

頁岩の偏光顕微鏡写真(クロスニコル)(横幅約1ミリ)

小さな石片は長石です。石英もありました。全体的な小さな粒のところは長石が多いものと思われます。

(薄片の気泡は接着剤の気泡です。うまく抜けませんでした。)

頁岩で薄片なんて滅多に作らないので(出来はよくないけど)紹介しておきます!

例によって、新しい情報があれば追記します。(おぉ!進化するブログです(笑))